by ばかぼん父
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2005年 02月 04日
国内初の変異型ヤコブ病が確認された。
もちろん感染経路などはまだ不明だが、 この患者は、英国で特定危険部位が除去され始めた1989年に、 一ヶ月滞在していたらしい。 以前にも書いたが、かつて出回ったBSEの膨大な牛の数と、 vCJDの患者数には乖離がある。 言い換えれば、危険部位を除去しないBSEの牛を食べても、 必ず発症するわけではない。 何か発症に必要なまだ別の条件があるのでは?と考えるのが自然だ。 英国以外の患者は、これまでも何人かいたが、 英国への渡航暦があったと記憶している。 今回も例外ではなかったわけだ。 お亡くなりになった患者さんと、ご家族の方には気の毒だが、 断定はできないながら、日本人での発症の事実は、 発症には人種の壁がないことを示している。 遺伝子的な背景が異なる患者さんたちからは、 発症に関連すると考えられる候補タンパク質の型などの共通点を探すことで、遺伝子的な考察をするのにも、役に立つ情報が得られるだろう。 しかしそれよりも、英国での滞在期間が短かった患者さん達が、 そこでどのような生活をしていたのかという食生活や行動範囲等の情報は、 絞れる分だけ、英国国内の患者さんより解析しやすいと思われる。 情報を得て、それを今後に役立てることこそが患者さんたちの供養になる。 世界的な共同研究という形で、各国の英国短期滞在患者の情報をもちよって、 まずは感染経路の真実解明につなげてもらいたい。 国内初の変異型ヤコブ病を確認 厚労省
by bakabon_chichi
| 2005-02-04 17:54
| はぐれ研究員の独り言
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