![]()
by ばかぼん父
カレンダー
リンク集
カテゴリ
以前の記事
2007年 02月
2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 2004年 10月 2004年 09月 2004年 08月 2004年 07月 最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2005年 06月 02日
がんの「5年後生存率」というものがある。治療から5年経過した時に患者さんが存命であるかどうかの指標だ。
全国がん(成人病センター)協議会の加盟病院の中で、この「5年後生存率」を調べると、病院間でかなり(13〜20ポイント)の差があることが、記事になっている。 「がんの5年後生存率、専門病院で最大20ポイント差」asahi.com 今回は病院名は公表されていないが、患者さんや家族の方であれば、治療を行なう時に、医師から「説明」を受け、「同意」することが求められます。その時に、その病院のそのがんの5年後生存率を知りたいと言えば、知らせてくれるはずです。納得できなければ転院することも、別の病院の医師の意見を聞く事もできます。 ただ、5年後生存率は、あくまで患者個人ではなく、集団を対象とした統計的なものでしかないので、タチのよくない「がん」や、再発した患者さんを多く引き受けている専門病院は低く出ても仕方がありませんし、記事にもあるように、追跡精度に違いがあると比較できないものです。 5年後生存率って聞くと、治療してから5年間再発しなければ、もう大丈夫と思って良いので、5年に設定してあるのか?と勝手に思っていましたが、6年目に再発他界した友人もいます。 統計的に処理するための区切りでしかありません。たちの悪いがんでは、3年生存率でないと治療効果の差が出ないので、3年で比較することもあるようです。 これって、患者さんにとってどれほどの意味があるのかは疑問ですが、発展途上だということですね。 治癒率だとか、がん細胞完全除去率だとかで、比較できるようになる時代がくることを願っています。 #
by bakabon_chichi
| 2005-06-02 19:19
| はぐれ研究員の独り言
2005年 05月 27日
家畜の安全基準を定める国際機関、国際獣疫事務局(OIE、本部・パリ)は26日の年次総会で、牛海綿状脳症(BSE)の安全基準の緩和で大筋合意した。一定の条件で処理・加工された「骨なし牛肉」は安全と認定し、自由な貿易を促す。基準変更の時期は流動的だが、適用されれば、米国はこれをてこに米国産牛肉の輸入の全面再開を日本に求めそうだ。
大筋合意によると、骨から外した牛肉は、BSE感染牛でなく、脳や脊髄(せきずい)などの特定危険部位に触れていない、などの条件で輸出入を認める。 (以上引用:「骨なし肉は安全」国際機関がBSE基準緩和へ asahi.com) 骨なし肉の輸出入をほぼ無条件で認める内容だったところから、修正されたものが上記のものらしい。 欧米は「今の基準で発症しない」から「安全である」といっている。 日本は「検査している」から「安全である」と大衆は思わされていたし、事実そこにしか国産と輸入肉の違いが無い。 そう簡単には「発症」しない事は事実なので、この条件に対して「まだ危険である」と相手を納得させる論理を組み立てられるとは思えません。 ただ、この「BSEでない牛」「脳や脊髄などの特定危険部位に触れていない」ことを、どうやって証明させるのか?というところが疑問ですが、条件の中に具体的な一線がありません。この条件は、世論を納得させるための飾り言葉でしかなくて、実質的な自由化へ向かう流れは、出来上がっているように感じます。 輸入肉にしても、国内の牛肉にしても、「相手を信用します」というところに 立脚しています。優良で誠実な業者が大部分でしょうが、足元のふらついている牛にも気づかないフリ、月齢を勘違い?してしまう人だって、いないとは限りません。 結局、消費者が自己責任で、アメリカの「信用できる業者を選んで買い付けてくる」と、信用できる輸入業者を、これまた「信じて」食すしかありません。 そして輸入牛肉を食べたい慎重な人は、その信用が裏切られないように、消費者が「牛肉のたどって来た道」に関心を持って購入することで、チェック機構を働かせ続けることになります。 しかし、「骨なし輸入肉」を食して、vCJDになることは絶対ではありませんが、まずありません。 なので、食肉管理自体が、厳しすぎたところから弛み、さらに、だんだん杜撰になって行き、悪徳業者の比率が高まる可能性の方が心配です。 #
by bakabon_chichi
| 2005-05-27 17:54
| ちょっと社会派
2005年 05月 26日
毎日新聞の「理系白書」という欄を担当している記者のブログの、「私立文系原罪論」という記事が出ていた。
理系と文系の壁といった視点で記事が書かれているが、私は、まず理系、文系というくくり自体に疑問がある。 小説家やコピーライターは、創作する芸術家に近いセンス、学者は証拠をもって自説を世に問うわけで、思考経路は文系も理系もさほど変わらない。通訳、翻訳の語学系、ジャーナリスト系、法律系にしろ、それぞれの職種にとって、それぞれに重要なスキルを求められています。生命科学系といっても生物を学んだ者と医者でも考え方が全く違います。 何かでくくるのなら、物事について「自分の頭で考える」系と「考えない」系ではないでしょうか?指示待ち族は文理問わずに「考えない」系です。理系にも「考えない」系はいますが、どちらかと言えば、文系の方に「考えない」系が流れやすいのではないでしょうか? 今回の「理系白書'05: 第2部文理分け教育を問う/6 「私立文系」の不安」の記事中で「私大文系」とくくられた、科学常識に無知な方達は、知らなかったというよりも、目の前で起こっている自然現象に全く興味が起きないということでしょう。ということは、文系だからというより「考えない」系です。 残念ながら「考えない」系を大量に作って来たのが、日本の教育と言えます。 この「考えない」系に科学知識を教えれば解決するでしょうか? そもそも「理科離れ」ということや、「科学に興味をもたない」ということが、 キーワードで、嘆かわしいと語られているが、「考えない」ことは、「科学」だけではなく、「政治」や「国際問題」「環境問題」についても同様ではないだろうか? 理系で喰っているものとしては、同じ世界に後進が大勢育って欲しいと思うが、日本の将来を考えると「考えない」系を減らすことが急務だと思う。 確かに理系には「自分で考えられる」人が多い。それは物事を「理解しようとし、疑問をもって、考える事」をする人間が、子供の時に最初に触れるのが、目に見える「自然現象」だからであって、文系が、考えなくてもよいわけではりません。 他人の話を鵜呑みにしないで「理解しようとし、疑問をもち、自分の頭で考える事」が出来る人は、文理に関わらず大勢います。 知識については、誰でも知らない事があるのは当たり前。科学に限らず知識は知っている人から聞けば良いことです。でも、疑問をもてるかどうか、知りたいと思うかどうかは、個人にかかっています。 子供の好奇心を刺激し、育て伸ばしていくような教育を(失敗した「ゆとり教育」か「?)理念通りに行える教育者をできるかぎり育成することが、抜本的な解決策になるのではないでしょうか? #
by bakabon_chichi
| 2005-05-26 18:04
| 教育について
2005年 05月 24日
BSE問題によって、止まっている米国、カナダ産牛肉の輸入再開の条件として、
厚生労働省、農林水産省の両省は、 (1) BSEの原因物質が蓄積しやすい脳や脊髄などの特定危険部位の除去 (2) BSEの原因物質が蓄積しにくい20ヶ月齢以下の若い牛 を義務づけて輸入再開したいと、食品安全委員会に諮問したらしい。 米・加牛肉の再輸入条件を諮問 厚労・農水省が安全委に asahi.com 5/24 忘れてはいけないキーワードとして、 「全頭検査をしていない牛肉が、この条件で安全かどうかについて、 根強い不信感があること」が上げられている。 まず、この条件には、大衆をごまかそうとしているような表現がある。 それは、(2)の、あたかも「20ヶ月齢以下の若い牛には、BSEの原因物質が蓄積しにくい」という誤解を与えるような書き方だ。 プリスナーのプリオン説が正しければ、若かろうが、年をとろうが、 プリオンが脳まで到達すれば蓄積が始まる。 正しくは、生まれてすぐに食べたエサのなかにプリオンが存在し、 脳に蓄積しつつあったとしても、20月齢以下の牛では、 まだ検出限界以下の量であるというべきだ。 つまり、この時期の牛で検査を行っても無意味であるということになる。 なぜ、こんな表現をするのだろう? 「全頭検査」が完璧ではないイメージを、国民に持たせたくないからというのは、 穿った見方だろうか? このことは自国の大部分の国民が知らなくても、肉食が文化である欧米では、 当然知っているので、20ヶ月といわず検出限界以下である30ヶ月以下までの牛も、 全頭検査免除したって同じだろう、と言ってくるのだ。 フランスでは30ヶ月以上の牛だけ検査している。 30ヶ月齢以下の牛での検出率のデータを示さない限り、科学的な議論にならない。 もし国が本当に食品の安全を守りたいなら、エサとして肉骨粉や血液を用いていない、 本来の草食動物として飼われた牛しか輸入しません、というべきだ。 そのために、「いつ、どこで生まれた牛で、これまで何を食べて来て、解体場はどこで、その方法で完全に危険部位が除けている、しっかりしたもの」といった輸入基準を出せば良いのです。 実際に、アメリカの牧場の実態を見に行って、安全だと確認できたところからだけ 買い付けて輸入すれば良いのです。 実は国内の牛だって、何を喰わされているかわからないし、キチンと解体されているかどうかもわからない。(法は整備されつつあるが、遵守されているかどうかは、わからない) キチンとしていなくても問題が浮かんでこない。問題が起きないものだから、杜撰になっていく。トレーサビリティは信頼の生命線のはずだが、その耳輪だって付けかえる輩が出る始末。 なのに、日本は大丈夫だけど、アメリカは駄目と言ってもねえ・・・・ そんなことより、「人為的なBSEを世界的に撲滅するために、 エサの管理を徹底しよう」といった方向へ議論が向かないものだろうか? #
by bakabon_chichi
| 2005-05-24 18:08
| ちょっと社会派
|
ファン申請 |
||