by ばかぼん父
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2004年 10月 31日
イラクで人質となっていた香田証生さんが殺されました。 世間の評価も、「自己責任」「なぜ、行ったのか?」と 「仕方がない」という考え方が多数のようです。 私はマスコミから流れてくる情報からしか判断できませんが 確かに「可哀そう」だと思います。 職人の修行を止めて、海外青年協力隊を目指して ニュージーランドへ語学留学、それがいつのまにか 「ラマダン月」でバスの本数も少ない状況、 ホテルがテロを怖れて外国人を泊めない状況、 各国の民間人が人質となり、何人も殺されている状況の イラクへイスラエルーアンマン経由で、 「なんとかなるさ」という言葉を残して、 いかにも「日本人でござい」という格好でイラクへ観光旅行に行きました。 「甘い」を通り越して「自殺志願?」と思えるような行為です。 しかしビデオの彼からは「自分の置かれた状況も自覚し、自分の見通しの甘さにも気づき、心から反省している」様子が伝わってきました。 が、しかし時既に遅し。 その反省し学習できたことを、人生のもっと早い時期に知ることが必要でした。 「可哀そう」というのは「判断力がなくて可哀そう」 「無知であることを知らなくて可哀そう」という意味です。 彼は、生きるために必要な「学習する」ということができなかったのでしょう。 「海外青年協力隊」に入りたいなら、人の役に立つ技術を身につける事が先です。 一人旅をするなら情報を手に入れる術を持つことが先です。 他人の話を鵜呑みにしたり、黙って言うことを聞いていればよい、とはけっして思わないが、 相手の言うことを理解したうえで、それが正しいかどうか、 また、運任せではなく、「勝算」の根拠があるかどうかを 判断する力が必要でした。 それを身につける事が、人として成長するための基本的なことだと思います。 この事件を、若者や子供たちへの教訓とすることが、 彼の死を無駄にしない唯一の方法です。 息子の学校の先生は、明日この事件について何か言うかな? 息子に聞いてみよう。
by bakabon_chichi
| 2004-10-31 23:06
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