by ばかぼん父
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2004年 10月 08日
前回は、作文指導で子供たちに「方法」や「手段」を次々に教えることで
できなかった事ができるようになるお話を紹介しましたが、 今回は算数で教科が違いますが、一見正反対に見える方法である 宮本哲也氏の「強育論」についてです。 子供の「学習本能」を信頼した徹底した放任主義で、 子供が「わからない」といっても教えたりしません。 自分自身でわかるまで、もがかせ、考え続けさせます。 実績は先着順で入塾させているにもかかわらず、 (最後まで残った)子供たちの85%が名だたる難関校に合格しています。 2つの点で合理的だと思います。 まず神経というのものは、使えば使うほど発達するということです。 うちの息子のように「わかった気がしたところで考えるのをやめる」子と、 「あーでもない、こーでもない」と(休み休みでも)考え続ける子では、 発達具合に差が出ても不思議じゃありません。 もう1点は、「人に教えてもらうのではなく自分自身で学習するしかない」 と子供に自覚させることです。 本当の学力とは、「言われたことをすればよい」のではなく、 必要なことや、興味をもったことを自分自身で学ぶことができる力です。 それを身につけることができれば、考え方として既に「超中学級」かもしれません。 宮本氏は敢えて千仞の谷に突き落として、子供たちが這い上がって来る過程で 「真の学力」をつけさせます。(らしい) 中途退塾する(させられる?)例や割合が、書かれていない事から、 果たして本当に、最近の子供たちがこの方法に我慢してついていけるのだろうか? というのが疑問ではありますが、この厳しさの中で生き残った子供たちは、 短期間に逞しく成長していることは間違いありません。 では教える側の考え方として 手取り足取り教えて、できる喜びや自信をつけさせる方が良いのでしょうか? それとも、眠っている(はず?)の学習本能を呼び覚ますために突き放すべき なのでしょうか? この本を買おうと思ったとき、読み終わったとき、読んでからしばらくたった 今で、書かれていることへの私なりの評価も変わっています。 「信じる?」いや「否定する?」 今はどちらでもありません。 子供に教え始めたときから、試行錯誤の連続で現在に至ってますが、 「100%間違いない指導法はない」というのが結論です。 その時その状況そして我が子に合わせて、 最善と信じたことを積み重ねていくしかないかなって考えてます。
by bakabon_chichi
| 2004-10-08 19:44
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