by ばかぼん父
カレンダー
|
2005年 06月 02日
がんの「5年後生存率」というものがある。治療から5年経過した時に患者さんが存命であるかどうかの指標だ。
全国がん(成人病センター)協議会の加盟病院の中で、この「5年後生存率」を調べると、病院間でかなり(13〜20ポイント)の差があることが、記事になっている。 「がんの5年後生存率、専門病院で最大20ポイント差」asahi.com 今回は病院名は公表されていないが、患者さんや家族の方であれば、治療を行なう時に、医師から「説明」を受け、「同意」することが求められます。その時に、その病院のそのがんの5年後生存率を知りたいと言えば、知らせてくれるはずです。納得できなければ転院することも、別の病院の医師の意見を聞く事もできます。 ただ、5年後生存率は、あくまで患者個人ではなく、集団を対象とした統計的なものでしかないので、タチのよくない「がん」や、再発した患者さんを多く引き受けている専門病院は低く出ても仕方がありませんし、記事にもあるように、追跡精度に違いがあると比較できないものです。 5年後生存率って聞くと、治療してから5年間再発しなければ、もう大丈夫と思って良いので、5年に設定してあるのか?と勝手に思っていましたが、6年目に再発他界した友人もいます。 統計的に処理するための区切りでしかありません。たちの悪いがんでは、3年生存率でないと治療効果の差が出ないので、3年で比較することもあるようです。 これって、患者さんにとってどれほどの意味があるのかは疑問ですが、発展途上だということですね。 治癒率だとか、がん細胞完全除去率だとかで、比較できるようになる時代がくることを願っています。
by bakabon_chichi
| 2005-06-02 19:19
| はぐれ研究員の独り言
|
ファン申請 |
||