by ばかぼん父
カレンダー
|
2005年 03月 07日
中山文部科学相の発言には、だんだんコメントする気が失せてきているが、
この方、かなり自分の妄想世界を正しいと思い込み過ぎではないか? 「競争は悪だとしてきたが、社会に出ると競争社会で子供が落差に戸惑う。こういう今までの教育は、ニートなどの予備軍の『大量生産』に手を貸しているのではないか」と述べ、教育現場での競争の重要性を強調した。 「競争は悪とする教育がニート助長」 中山文科相語る asahi.com 私が習った時代も、私が育った地域も、かみさんが育った地域も 今息子が通う小学校でも、競争が悪だなんて教えていない。 「競争が悪」という教育を、日本のどこの地域で、 いつからいつまでやっていたのか?聞いた事がないけどね。 ただ、確かに競争させる機会は減ったと思う。 でもそれは、「競争が悪」だからじゃなくて、教師がその後のフォロー等、 個別に子供達に注意を払う事を、面倒だと思ったからじゃないのか? また、ニートが増えたのは、高度成長期に比べて求人が減り、 社会の閉塞性からも「どうせ頑張ったって、知れている」と やる気も情熱も失われたからじゃないのか? そんな社会を改善する事が解決策であって、学力テストじゃないだろう? 文科相自身が「全国統一学力テスト」を導入したいのはわかるし、 TVのインタビューでおっしゃっていたように 「教師をやる気にさせる」ようにムチをいれる効果はあるだろう。 でも、この理由については、どんな根拠があるのか全く理解できない。 私は、「全国統一学力テスト」を導入すれば、逆にさらにニートが増加すると 予想する。 学力テストを「自分の足らないところを見つけるため」に行い、 比べるのは他の子供ではなく、「自分自身」とであることを 解らせなければ、劣等感から「やる気」を失う時期がさらに早まり、 できると思っていた子でも、上には上がいる事を知り、劣等感に苛まれかねない。 コンビニの前でたむろする小学生が見られるようになるかも知れない。 「昨日の自分」より「今日の自分」、「今日の自分」より「明日の自分」が、 進歩していることを解らせてあげることが、やる気を育てることになる。 このフォローをする事の方が、テストをすることより何倍も重要なことだ。 ********************************************** TBしてくださった「緑の森を楽しく歩いた」さんの記事によれば、 みんなで手をつないでゴールとか、全員が主役のような教育を受けたところが あったらしい。文科相はこのことを言っているのですね。(枠内追加) ***********************************************
by bakabon_chichi
| 2005-03-07 13:15
| 教育について
|
ファン申請 |
||