by ばかぼん父
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2004年 11月 19日
私は中学受験における「偏差値」を「マラソンレース」の順位みたいなものと捉えている。
例えば、ぶっちぎりのトップが快走し、上位選手がポツポツとゴールしたあとで大勢が続々とゴールする時の順位だ。ただ単純に、第何位だったがわかるだけじゃなくて、トップ集団だったのか、それとも大集団の中だったのか、それともわき腹を抑えながら遅れてゴールしたのかもわかる。 マラソンのコースや天候によって、得手不得手があるように、平坦路のスピードレースに強い子もいれば、急な上り坂が最後にあるコースに強い子もいる。 強風、暑い、寒いなどによっても、順位が変動する。 なので「偏差値」とは、メンバーやコースや天候で変動する「相対値」であって、選手の能力を示す「絶対値」ではない。 みんなトレーニングを積んでレースに臨んでいるが、 休養も必要だし、厳しすぎて選手寿命が絶たれるような故障をしては元も子もない。 本番の入試は大きな大会のようなもので、コース設定(過去問や説明会)まではわかる。 だけど当日の天候(得意な分野の問題かどうか)や、選手の体調は、できるだけ周到に準備はするけれども、結局その日の運の部分も残る。 塾の模試は、練習レースが何度も行われているようなもの。常にだいたい同じメンバー、同じようなコースなので、いつもトップグループにいる子は固定されているが、天候によって大きく順位の変わる子もいる。その中で、ジリジリと安定して順位を上げていければ、自分に力がついたということだ。 日能研の場合、6年の前期の公開模試の平均値で「志望校別講座」への受講資格が与えられる。本大会へ向けての「強化選手」の選考レースの様相だ。別に選ばれなくたって本大会へは出場可能だけれども、「海外の高地トレーニング」に連れていってもらえるかどうかみたいなものだ。子供によっては、さらに力がつくだろうが、高山病や故障で満足なトレーニングを積めない場合もあるかもしれない。 息子は当初30台の偏差値で「どうにか完走しました」ってレベルから、大集団についていけるようになってきた。少しは力がついてきたと思う。次は「大集団から抜け出して、トップグループの背中がなんとか見える位置ぐらいまで上がって行けるようになってくれれば」と、専属トレーナーとして、練習メニューを消化させている。
by bakabon_chichi
| 2004-11-19 19:08
| 我が家の中学受験
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